殺人事件簿アルバム

芸術的作品ばかり次々に発表していくNick Cave and the Bad Seedsの中で、コンセプトアルバムとして殺人を扱ったMurder Balladsは音も詞も子供には聴かせたくない大人の音楽。低く闇の向こうの闇からハリのある声を出すNick Caveの存在感と、EINSTURZENDE NEUBAUTENのリーダー、ギターのBlixa Bargeldの叫びと殺人ギターも堪能できる。別世界の哀しくもあり激しくもある殺人の現場や実際にあった殺人事件をたんたんと歌っていく様がカッコイイ。「殺人を描写するだけにとどまってるところがクソラップとは違うだろ」と、ロッキンオンのインタビューでNick兄さんいってたが、その通り、Copを殺せだの誘導めいたことなど一切言ってない。しかし物凄い迫力を全曲に渡って保っている。あと忘れてはならないのはPJ Harveyがゲストで招かれていること。カイリーミノーグもゲストで歌っているが、こちらはビデオクリップが美しいのでそちらもお薦め。
このアルバムでMTV Music Awardsにも受賞が決定されたり出演も要請されたが、全部頑に拒否したレターを彼のホームページで読んだ。一方で、テレビ出演やメインストリーム好きな観衆に出てくるのが大嫌いのようなアングラな人がフェスティバルに出るのは今ひとつピンとこないのだが。ローラパルーザに行った時は、遅れて会場のCal State University, Dominguez Hillsに到着したものだから肉警部のステージは半分しか観られなかったという苦い思い出がある。

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